てきとう日記

てきとうです

久々に読んだ傑作

客観的に考えて、田舎で車弄ってる兄ちゃんが文学の話していると嬉しいわー、と思うので車の話からする。と思ったけれど、特に新しいこともないので読んだ本の話をする。クンデラの『冗談』を読んだ。

 

これがまあ面白かった。
クンデラは『存在の耐えられない軽さ』が有名な気がするが、共産時代のチェコを亡命した作家で、『冗談』はその自伝的小説。
主人公は共産党の活動にも積極的に参加していて、良い感じのインテリなんだけど、絵葉書に書いた冗談をきっかけに追放されるんですね。それで炭鉱で働かせられる。まーこれがまた、分かる。いつの時代もイデオロギーも、冷笑者には厳しい。集団の空気を壊すようなことは言っちゃいけない。適切な語彙がないのだが、クンデラはよくこれについて書いている気がする。集団の熱狂に共鳴できないオレ、みたいなの。別に共産主義だったからじゃなく、人間に馴染めていない感じがする。嘘でも空気は読んでおいた方ががいい。
もしも現代が舞台だったら、主人公は厳格な規律が求められる公立中学校ではヒーローで、大学卒業時に就活で苦労して非正規労働者になるみたいな筋になるだろう。現代もまた、冷笑者には厳しい。エリサラになるには全てが必要なのだ*1

 

これに限らず「人生は大いなる力によって導かれる」的な記述だとか、色々といいね!したい記述はあった。
後半の愛とかなんだの言ってるところはうるせーなと思って読んだ。
人生の節目でまた読むことになるだろう。

こんな傑作が1300円(税抜)。素晴らしい。

 

書いていて思ったけれど、日本語が怪しい。最近は日本語を全然書いておらず、電卓をパチパチしていたから。おかげで簿記2級の方は合格点くらいは取れるようになってきた。3回受ければ確実に受かる実力はある。もう少し頑張れば、一発合格は余裕だろうと思う。
基礎をやったら一気に余裕になった。何を学ぶにしても、基礎をしっかりするのが大事だと思った。

 

モーニング娘。の譜久村さんの卒コン盤を観たい。
車の中で聴けるからDVDと迷ったが、特典としてロッキンジャパンが観られるブルーレイを買った。ブルーレイという存在、要らないと思う。高いから。ソニーが音楽レーベル持ってなければ普及しなかったんじゃないかなと思うけど、どうなんだろう。特典なければ間違いなくDVDなんだけど。

*1:トーキョーも課税も厳しく、エリサラは頑張った割には報われないと思うのでならなくていいけどね。